とにかく終わらない。
延々続いて、いつまでも終わらない。
歌い疲れて、叫び疲れて、力尽きて。
だから今日は終わるしかないと悟るまで歌い続けなくてはならない。
それが、「Live 人間なんて」である。
吉田拓郎最盛期のパワー炸裂。
若気の至り尽くせり言いたい放題のアドリブ総てOK のエンドレスソングである。
自分の生き様を何のてらいも無く直球でぶつけられるのは、吉田拓郎の希有な個性であるが、延々とここまで引っ張れるメロディにもただただ完敗である。
誰にでもすぐ歌えるメロディ。
誰もが賛同せざるを得ない歌詞。
青春のわだかまりをマイナーコードに載せながら、妙に神妙にならず総て吐きだし言い放ってしまう。
語尾をしゃくり揚げるような独特のコブシをもって歌い放つ拓郎の歌は、極めて私小説チックでありながらスケール感を感じさせる。
それは歌詞そのものに内在する力と言うよりは、拓郎の持つ強烈な個性に裏打ちされた信条吐露そのものだからなのかもしれない。
歌を聞かせるのではなく、歌の為に自分がいるのでなく、ただ、今の自分の魂を叫びたい。
歌を歌うとか伝えるとかの前に自分自身の生き様を探していた時代。
2003/06/25(初稿)
2021/03/02(追補)
久しぶりに拓郎を聴きました。
若かりし頃のもどかしさがそちこちに感じられ、然して、本当はどうだったんだろう。
求めるもの...
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人間なんて@ウィキペディア(Wikipedia)
人間なんて