あがた森魚と言えば、「赤色エレジー」ですね。
わなわなと震える声で歌う「幸子と一郎のお話」には、独特の世界観がありました。
この曲、「ガロ」(かなりマニアックな劇画本ですね)に連載されていた林静一の劇画「赤色エレジー」がモチーフになっています。
昭和40年代後半の東京を舞台に、漫画家のタマゴ一郎とトレーサー幸子の出口の見えない同棲生活を描いた名作でした。
大正ロマンを感じさせる曲調は、当時は「あざみの歌」に似ていると随分言われたものですが、確かにそっくりでした。
実は、僕が初めてギタァで弾いたのが、この曲でした。
アルペジオもこれくらいの速さなら、一夜漬けでもなんとか弾けたものです。
当初、あがた森魚と言えば、キネマ、鹿鳴館などの大正ロマンフォークでしたが、その後はタンゴ、テクノポップとジャンルを超えて活躍していきます。
「あの頃の人は今?」状態で、ネット検索してみると、出てくるは、出てくるは、かなりコアな情報がありますね。
決して、メジャーじゃありませんが、根強いファンがいるのが分かります。
赤色エレジーが発売されたは、1972年でした。
この頃から、同棲がブームになっていましたね。
上村一夫の劇画「同棲時代」がブームになった年でもありました。
スポーツでは、札幌オリンピックが開催された年です。
笠谷、金野、青地の日の丸飛行隊が70M級でメダルを独占したことが話題になりました。
後は、尻餅をついたジャネット・リンとか・・・
テレビじゃ、木枯らし紋次郎、あっしには関わりねぇことでござんす、って。
田中角栄が「日本列島改造論」をぶち上げたのもこの年でした。
2003/11/15(初稿)
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