サイトアイコン 年金おじさんは毎日が日曜日

時代おくれ 河島英五

40も過ぎて自他共に中年を認める頃になると、「さてこれからどうやって生きて行こうかな」などと考え始めるようになった。

もう、「若く見えますね」なんて誉め言葉にもウキウキすることもなく、若い子達に「オヤジ」と思われても、まったく動じることがなくなっている。

そんな事より問題は今日の雨、じゃなくて、傘がないのよ、きょうび中年には・・・

なにを言いたいのかって?

保証よ、保証。

これまでは、年金って言う保証がありました。

一生懸命働くと、定年退職した後には御褒美としての年金と言うやつがあって、のんびりと暮らせたわけです。

ところが、言われた通り支払いながら、気付いてみたら多分足りません、なんて言われてる年金って何?

何の為に毎月徴収されてるわけ?

運用に失敗しましたぁ?

まったく、ブツブツ、ブツブツ・・・

そう、つまり雨風を凌ぐあてが無くなったんですねぇ~。

大企業に勤めていようと安心ではなく、リストラとは首切りのことでもちろん事業の再編成などではなく、ただただ皆んなで脅える日々なのです。

もともと日本は終身雇用が前提の国、敗者復活など考慮されていない社会構造です。

ですから、中高年の再雇用など誰も考えてはいませんでした。

誰も考えていなかったんだから平等でしょ、じゃっ、これから皆んなが考えてよ~、ってのが、今日この頃のコモンセンスってわけです。

ところがそんな状態があたりまえになって来ると良くしたもので、「もっと頑張ろう派」と「もういいや派」が出来てきます。

これは定年までの残り時間だったり、持ってる資産だとか、子供が居る居ないなんかだったり、まっ、その他色々、めいめいを取りまく環境によって「気持ちの持ち方」が変わるんだねぇ。

ところで(いや、前振りが長かったかな)、河島英五の歌う「時代遅れ」(阿久悠作詞)は、どっち派なんだろ?

まじめにコツコツって感じだから、「もっと頑張ろう」かな?いやいや、おそらく出世競争なんて眼中に無いタイプだろう。

例え他人からは「無骨でドン臭い」と思われても変われない、先頭走って「組織を引っ張ってる」ようには見えない、それってリストラ対象者?

でも、家族のことは一番に考えているだろうし・・・・

河島英五って、「たむたむたいむ」で「何かイイことなぁいかなー」なんて歌ってた頃から知ってるから、もう30年近くなったんだよね。

時代の先頭を走るでなく、自分の生き様を淡々と歌い続けていたよね。

アジアを放浪したりもしてた。

俺たち、理想と思われること総てをその通り行うことなどもちろん出来ないわけで、仕事だったり、家族との時間だったり、友人との付き会いだったり、自分の時間だったり・・・

葛藤、葛藤 ・・・

でも、そんな総てを旨くやってくことなど出来なくても、それらを切り捨てるんじゃなくて、淡々コツコツやるって、実は、そーとー、大変なわけで・・・

河島英五、もっと生きていて欲しかったよ。

阿久悠さんの「日記力―『日記』を書く生活のすすめ/講談社プラスアルファ新書」の133ページから、歌詞に対する簡単なコメントが載っています。

作ってから3年後、バブルの真っ最中に売れ始めたこの曲は、日本人の今(バブル)に対して「似合わないなぁ」と言う、阿久悠さんの思いがきっかけだったと書いています。

酒と泪と男と女、野風増(お前が20才になったら)、生きてりゃいいさ・・・・

河島英五、日本人らしく自然体で一生を終えたのかも知れません。

2003/08/16(初稿)

2022/03/08(追補)

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河島英五@ウィキペディア(Wikipedia)

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