あえて年金繰り下げ受給しないメリットを話そう

最近は、年金受給額を増やすための「繰り下げ受給」が話題になっていますね。

ネットの記事を見ても雑誌を読んでも、「年金の裏ワザ=年金は繰り下げ受給がお得」のオンパレードです。

長生きが当たり前になってきたので、できるだけ長く働いて受給を繰り下げるのが得策のように思えます。

一回当たりの受給額が増えます。

受給年齢をどんどん先送りすれば、更にプレミアムまで付きそうな雰囲気です。

でも、何か変だと思ったことはありませんか?

こんな年金繰り下げの大合唱、過去にあったでしょうか?

いえいえ、ありませんでした。

実は、こんなご時世だからこそ考えておかなければならないことがあるんです。

今日は、年金繰り上げ受給お得情報の裏側について考えてみました。

年金受給年齢は制度改正で繰り下げられる

今年は社会保障制度改革の元年です。

誰もが気になっている老後保障について、人生100年時代に向けた年金制度を始め社会保障の内容が大きく制度改正されます。

おそらく年金受給年齢は、現在の65歳から70歳~75歳へ繰り下げになるのは確実でしょう。そうでなければ、50代よりも若い人たちはこれまでのような年金を受け取ることができないのです。

厚労省は、既に年金を受給している人の権利は確保しながら、未来に向けて年金制度をどう変えて行くかと言う難しい課題にトライしている訳です。

私たちは、本当に面倒な時代に生きています。

 

年金受給者の既得権は制度改正において前提条件になっている

ここが重要なポイントなのですが、年金に関わる既得権は簡単に変えられません。

なぜなら、既に年金受給している人にとって、年金は生きて行くための死活手段になっているのです。

今さら直接生存に関わる年金額や受給期間などを変えられるはずがないのです。

生きている限り年金を受け取れると言う前提は、崩せません。国は、年金額が減ること、ましてや受けとれなくなるなんてことは、未来永劫口にできないのです。

繰り下げお得情報に惑わされるな

最近の年金繰り下げ情報には、明らかに行き過ぎと思われるものまで出てきました。

年金「75歳繰り下げ受給」すれば、受給額が倍増する。ダメ元チャレンジも可能なので、挑戦してみよう!/a>

70歳どころか75歳まで繰り下げれば、受給額は倍増すると言うものです。

どう考えても変だと思いませんか?

年金制度は原資に不安があって存続さえ危ないと言う状況じゃなかったのでしょうか?倍増なんか約束して大丈夫なのでしょうか?

少子高齢化の時代に明らかに逆行する提案だと思いませんか?

 

年金未受給の人の権利は保証されていない

繰り下げお得情報ばかりが取りざたされますが、これらはあくまでも現在の年金制度に基づいた試算に過ぎません。

繰り下げによる増額も繰り上げによる減額もウソではありません、現在の制度に基づいた正しい試算です。

しかし、この試算は65歳から年金受給を開始した場合を前提にしています。

この前提を崩してしまえば、繰り下げ受給のメリットも一挙に無くなってしまうのです。

よく考えて下さい。

どうして2倍もの年金が受給できるようになるんでしょうか?

世の中はまだまだデフレです。

更に、これからは仕事が無くなる時代になります。

人手不足になろうが、企業が求めるのは安い労働力です。

移民政策が、その需給ギャップを解決してくれるでしょう。

AIがなんとかするでしょう。

誰も2倍の年金など保証してくれないと考える方が自然なのではないでしょうか?

 

自分の生き方を見つけよう


あなたが今すぐできる対策はただ一つ。

年金繰り下げお得情報などに惑わされず、サッサと年金受給してしまうことです。

受給者の既得権は(おそらく)保証されます(これまでの政策通り)。

繰り下げて受給額を増やすなどと言うことなど考えるのは止めましょう。

現役時代と同じような生活を望むから、もっともっとと受給額の上乗せを考えてしまうのです。

実際に老後を迎えて生活費を見直すと、意外なほど生活費が掛からない事に気づきます。

それは、ただ単に倹約・節約を意識しているということではありません。

歳を取れば、若い時とは、明らかに価値観が違ってくるのです。

これによって、お金の使い方についても意識が変わるのです。

今いまの意識で未来を考えるのは止めましょう。

歳を取って意識が変わるのは、老化ではありません。

成長なのです。

煽られ、踊らされるのはもうやめましょう。

何より大切なのは、あなた自身がどう生きて行くかということなのです。

その先には、年金に縛られない未来があります。