そろそろ花粉の季節がやってきますね。
毎年のことですが、嫌ですね~
ほんと、まいっちゃいますよね ヾ(。>_<。)ノ
みなさんは花粉症改善の為に何かしていますか?
マスクとか手洗い・うがいとかの対処療法じゃなくて根本的に体質改善から取り組んでいること、何かありますか?
私がやっているのは「裸で寝る」ことです。
「パン一」などと言う中途半端ではなく、俗にいう「マッパ」全裸です。(^^;)
何もつけていません。
以前の上司に花粉症の悩みを相談したところ、「裸で寝ると治るぞ」とアドバイスされてから、寝る時は常に裸です。
もう15年も続けているのですが、そのアドバイスに従ってから花粉症は治ったのかどうか、お話しします。
目次
15年間実践した結果
え~っと
花粉症は、治っていません。(^^;)
改善したか?と聞かれると
う~ん、改善していません。
裸で寝る前と比較して悪くなっているか?と聞かれると
ほとんど変わりません。
早い話し、現状維持、良くも悪くもなっていないのです。
これを良かったと取るか、なぁ~んだと取るか・・・
上司に話したところ、「悪くなってないんだから良かったじゃないか、効果あったな」でした。
ガ~ン!!
「裸で寝ると花粉症が治る」の根拠
以前の上司が言うことには、花粉症は自律神経の乱れによるもので、現代人はその調整能力が弱くなっているのが原因だとのこと。
野生を呼び起こせ!!
自律神経を鍛えろ!!
裸で寝ることで、本能的に備わっていた体温を調整する能力(自律神経)が自然に養われる。
自律神経の働きを高めることは、花粉に対し抵抗力がついて身体のバランスを保つように働くので、自然と花粉症は治るのだそうです。
確かに納得しちゃいそうな理由なんだけど、ネットで探してもこの理由はなかなか見つかりません。(^^;)
いやはや、元上司は嘘つきか?
花粉症のメカニズム
既にご存知方も多いと思いますが、そもそも花粉症のメカニズムは以下の通りです。
- スギ花粉などのアレルゲン(抗原)が体内に入る。
- アレルゲン(抗原)が、全身に分布するのマスト細胞(肥満細胞≠通常の肥満とは無関係)の表面にある「高親和性IgE受容体+IgE 抗体」にくっつく。この段階では、まだアレルギー症状は起きない。※1
- 更にスギ花粉などのアレルゲン(抗原)が体内に入る。
- 全身に分散するマスト細胞は活性化して、それぞれの場所でヒスタミンなどのアレルギー誘発物質を放出する。
- くしゃみ、鼻水、鼻づまり、かゆみなどの症状が現れる。
※1 ここがちょっと複雑なところで、私は当初ネットのメタ情報だけでは理解できませんでした。
奥羽大学薬学部、免疫学分野、山下俊之教授の説明で理解することができました。
http://www.ohu-u.ac.jp/faculty/research/researchP5.html
あれっ?
自律神経の話が出てきませんね???
そうなんです。
この説明では、自律神経は花粉症の発症のメカニズムには直接的に関わってはいないみたいなのです。
では、自律神経はいったい何をしているか?
ここはひとつ上司の顔を立てて、「自律神経は花粉症を治すのではなく軽減するのでは?」と仮説を立てて、更に調べてみました。
花粉症になる人、ならない人の差
さて、花粉症のメカニズムについてはわかりましたが、それではなぜ、花粉になる人とならない人がいるのでしょうか?
もしかしたら、花粉症にならない人は自律神経がものすご~くパワフルで、マスト細胞の活性化=花粉症の症状を抑えているのかもしれません。
(まだまだ、上司の言葉を信じています。)
色々とネットの情報を調べたところ、「花粉症になる人、ならない人の差」(アレルギー体質なのかどうか)は、以下の2つになりました。
- ヒスタミンなどのアレルギー誘発物質を放出する量(多い、少ない)が違う
- スギ花粉などのアレルゲン(抗原)を危険性を認識する閾値(高い、低い)が違う
つまり、そもそも、私たちの身体はスギ花粉などに対して、多少のくしゃみ、鼻水、鼻づまりの症状が出るのは正常だけど、その反応度合いがどれくらいなのかってことで「花粉症になる人、ならない人の差」が生じるているようです。
花粉症のメカニズムから、アレルギーの作用をするのはマスト細胞だと分っています。
後は、自律神経がマスト細胞に作用してヒスタミンの放出量を少なくすることを確認できれば、「裸で寝る→花粉症が治る」が正しいのかどうかが分ります。
もう少しです。(^^)v
スギ花粉などの飛散する量を加味して考えてみる
マスト細胞と自律神経の関係を調べる前に、スギ花粉の飛散する量はどう変化しているのでしょうか?
仮に、自律神経がマスト細胞からアレルギー誘発物質を放出する量に影響を与えていたとしても「限度を超えるようなスギ花粉が飛散していたなら、自律神経が対応しきれないのでは?」と言うのが、この調査の目的です。
早速ネットを調べてみると、相模原市におけるスギ・ヒノキ花粉飛散の年次推移を記録している病院がありましたので、そのデータを載せておきます。
近年、年を追うごとにスギ花粉の飛散量は増えています。
これでは、自律神経の負担が大きすぎて花粉症になる人が増え続けても仕方ないなと思ってしまいます。
本上司の言った「野生を呼び起こせ!自律神経を鍛えろ!」の言葉が、がぜん正しく思えてきます。
出典:日経トレンディネット http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20110208/1034428/
自律神経とマスト細胞の関係
自律神経がマスト細胞に関係しているのでは?と想定して調査を始めたのですが、早速、ドンピシャ!情報を2つ見つけました。
- 千葉大学大学院岡本美孝教授が監修した資料 → https://www.medicallibrary-dsc.info/useful/guidance/pdf/ZYR1P007.pdf
この資料によると、くしゃみ、鼻水、鼻づまりは、副交感神経と深いかかわりがあることが分ります。
アレルギー反応が起こると、マスト細胞(肥満細胞)から放出されたヒスタミンが知覚神経を刺激して、分泌中枢を介して副交感神経に伝わり、分泌腺から鼻水を出すそうです。
同様に、くしゃみ、鼻詰まりが、副交感神経と深く関わっていることが分りました。

もう一つは書籍からの引用になりますが、アレルギー疾患の発症は、「過剰副交感神経優位体質の基盤を持つ人が、精神あるいは身体的ストレスを受けて発症する」という基本メカニズムがあるとのことです。(出典:自律神経と免疫の法則、著者: 安保徹)
副交感神経が働く状態では、皮膚や血流の増加でヒスタミンの分泌が活性化されますので、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、かゆみが現れるのです。
花粉症でお医者さんに行くと処方されるのが「抗ヒスタミン剤」ですが、ヒスタミンの分泌を抑えることでアレルギー症状を軽減する意図があったんですね。
さて、ゴールが近づいてきました。
後は、「裸で寝る=抗ヒスタミン作用がある」を検証すればよいことになります。
裸で寝る=抗ヒスタミン作用?
さぁ、「裸で寝る=抗ヒスタミン作用がある」を調べてみましょう!
就寝時に活発になって働くのは、副交感神経ですが・・・・
あれっ?
副交感神経が活発になったら、ヒスタミンの分泌が活性化するわけで、真逆なんじゃ???
調べ始めて直ぐに疑問に突き当たってしまいました。(>_<)
じゃぁ、そもそも裸で寝るメリットって??
ネットで色々と検索して入手できる情報では「自律神経を整える=リラックス状態を作り出すこと」ばかりが話されていて、副交感神経を活性化させることが目的のように思われます。
もしかして、副交感神経が正常に働くようになったら交感神経も正しく機能するようになって
そしたら、自律神経のバランスが取れて
アレルギー症状が軽減されるの?
う~ん・・・
再び、裸で寝る意味を考える
私は今も裸で寝ています。
元上司の「悪くなってないんだから良かったじゃないか、効果あったな」は冗談としても、自分で調べた内容とは全くもって一致しません。
な~んか、腑に落ちません。
「裸で寝ても花粉症は軽減されない」っていうのが、結論になってしまいます。
なんか、嫌だな・・・
15年間が、無駄なことしてたみたいじゃん!! (T_T)
でもね、裸で寝ていると確かに落ち着くんです。
もしかしたら、裸で寝ていることで、ストレス解消になっているじゃ?
ストレスが軽減されてきているので、自律神経のバランスは程よく保たれているのかもしれません。
だから、花粉の飛散量が増えていても花粉症はさして悪化していない・・・
そう思いたいなぁ~
裸ん坊スリーピング、効果あったのかなぁ~?
花粉症の軽減以外の効果、また調べてみたいと思います。
今日は、この辺で。(^^)v